物事をなんでも前向きによいほうへととらえる。
こういう思考態度をもつ人も気のバランスがとれています。
ただ、難病にかぎらず病気の人は、なかなかプラス思考ができないものです。
そういう人たちは「あきらめる」「忘れる」「人のために尽くす」の3つのどれかを実行されたらよいと思います。
なぜかといえば、治った人はみなそうなのですから。
実行すればすべてが必ずよい方向に向かっていくのです。
では患者さんのよきパートナーとしての医者はいったい何をすればよいのか。
私は気づきの手助けだと思っています。
具体的には、医師の役目は患者さんにたえず「病気の治ったイメージを与えること」だと私は思っています。
それによって患者さんが「治る」という意識をもてれば、それが何よりも効果のある治療になりうるのです。
たとえばこんなことがありました。
「私の肺は真っ黒だとよその先生にいわれたんです。
私はもうこの年ですが、まだまだしたいことがいっぱいあるんです。
肺が黒くなったらもうダメなんですよね」
80歳を過ぎたご老人です。
長年実業家として活躍してきて、まだ現役社長として陣頭指揮をとっている人です。
「肺というのは年をとればだれだって、だんだん黒くなるものですよ。
何も心配することはありません」
私はこう答えました。